昭和４７年８月２９日 国際劇場 ２部
とてもいい席でじっくりと心ゆくまで楽しませていただきました。
幕が開きます。舞台中央に立っていらっしゃるJulieに気づかず、どっちから現れるのかしら、などと
考えていた私。彼にピッタリの純白のスーツ。
プログラムを見て『ブルージーンの子守唄』があるのに、ちょっとびっくり。
でも、ショーケンが唄うよりJulieが唄ったほうがいいと思ったのは、単なるファン心理でしょうか。
ZOOが引っ込んで場内が暗転したと思うと、エプロンに突然Julieが飛び出してきました。
又、不意をつかれた感じです。
いつもはいていらっしゃるGパンにTシャツというラフな格好。
『皆さんに重大発表があるんです。』
『また～～』という客席の声を制して
『そんな簡単なもんやないんです。』
と彼独特の京都弁のおしゃべり。
男女６人づつ１２人の子供がいるんだそうです。
沢子、沢美、沢乃、末子、研一、研三、研左衛門、etc
末子ちゃんとJulie、いえパパが踊る時、又、末子ちゃんが座っている時
『気になるから』と言ってスカートのすそを直されたJulie。
とても照れ臭そう。
でも、きっと素敵なパパになられるんでしょうね。
第六景シンガーソングライターのコーナー
３つずつ椅子をマイクがセットされます。
『ピーナツさんを呼ぼうと思ったんですけど・・・』
と、こういう事に関してあまりにも敏感すぎるファンをからかっておっしゃいました
『被害妄想』って素敵ですね、フォークをやっている連中が飛びつきそうな曲。
乗って唄っていらしたJulie.
ファンからお題をもらって即興的に曲を作ってみるとの事。
『やってやれない事はない、やらずにできるわけがないはっちゃきJulie！』だそうです。
サチオ、というお題。
かなり苦心されてやり返される事、数回。
『よし、わかったぞ』と言って始めるけれど、うまくいかなくて
『ごめん、ごめん、う～ん』って歌詞を考えられます。
『サチオくん、サチオくん、
楽屋で聴いているかい～～～』
サチオくんは楽屋でどんな想いで聴いていたでしょう。やさしい先輩を持って幸せですね。
『今、僕は幸せです。』
～彼女もいるし、適度に暇だし
って堂々と歌われるJulieが憎らしくなってしまいます。
『彼女』はどんな方なのでしょう・・・
第八景 ヒットパレード
真っ赤なバラの刺繍を背に
『あなただけでいい』
『許されない愛』
と続きます。
『スペース・キャプテン』
『ホワット・アイ・セイ』
『ギブ・ピース・ア・チャンス』
ものすごい熱演です。
自分の中に秘めたものをすべて外に発散させんばかりに動き、飛び上がり。
とても幸せそう。
地団太踏んでいるようでもあり、嬉しくって、嬉しくってたまらないようでもありました。
汗が玉になって落ちていきます。
フィナーレ『ウイズアウト・ユー』
～忘れよう
が
～忘れられない
に変わった途端、私の目からこらえきれなくなった涙があふれてしまいました。
手を伸ばし、何かを必死でつかもうとなさるJulie.
でもJulieの目には客席など映っていません。
歌の中に深く入りこんでいらっしゃるJulieの姿だけを胸に焼き付けて
国際劇場を後にしました。
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ヤングフリーバル ハルミラ ８月３１日
ピンクのスーツの彼？
晴海での『ミスヤングインターナショナル世界大会』
凄い人で仕方なく舞台の袖近くで、Julieをまだかまだかと汗を出しながら立っていました。
５０人のお嬢さんたちが出入りする事数十回の後、司会の高島忠夫さんがJulieの登場を
告げました。
彼女たちにもJulieは凄い人気だそうで、
先日TVにピンクのスーツで出演されたのを見て以来
『ピンクのスーツの彼』と、大変な人気だったそうです。
やっと現れ、『許されない愛』を歌います。
どうした事でしょう、演奏と歌詞が合わず、Julieは あ～ という感じでターンされ
頭とこつん。私までドキドキしてしまいました。
歌い終わって足取り重く？向かい側の階段を下りて行かれました。
それを見て、私。何がなんだかわからなくなって走って行きました。
楽屋へ帰っていかれるJulieを女の子たちが追いかけます。
ハっと気が付くと、楽屋の前に立っている私でした。
ここにいて、何をするというの？
待っている事が何になるというの？
いろんな思いが交差してJulieの顔を見るのが怖くてその場を離れました。。。
昭和４７年９月１５日発行 JFC