昭和48年1月14日 14時の部

KENJI SAWADA in HIROSHIMA

11時の部が終わったのが13時過ぎ、中にいる人達すべて出たのが13時半。
次のファン達を入れるのが40分近く。これでは14時までに全部、入りきらないわ、と思っていたら
予定通りの開演であわててしまいました。

Julieも変な顔で1曲目を歌われました。
『遅かったですね~。』
『でも入れてくれなかった』という答えに
『ああ、そう。ひどいのねえ。5分くらい前、客席を通ったら誰もいないのでどうしたのかと思ったんですよ。
じゃあ、1曲損したわけだけど、みなさんが落ち着くまで待ちますから』

暗くて自分の席がわからない人達が通路の前のほうに集まっておさまりがつきません。
ごたごたしているのをいいことに、みんな席を離れているのです。
やっと自分の席につき、どうやら落ち着きました。

やっとショー再開。
アイ・ビリーヴ・イン・ミュージック
ハローメリールー
レター と続きます。
衣装はピンクの上着に黒のスラックスです。

PYGの久しぶりの はじめての涙
LPⅣより、不良時代、被害妄想
中学三年の頃の思い出を話されました。

リクエストコーナーでは、ピーナッツ、広島の女(ひと)、25才、プレスリー、ハンチング。ギリシャ旅行、
結局、25才(25才になったら結婚するって言ってたけど、仕事が忙しすぎて実現できるかどうか。
南京豆のお姉タン、久美かおりさん、モデルのK.Sさん、と色々噂があるけれど
そんな事どうでもいいじゃありませんか)っていう歌詞。

Julieは
『結婚したら変わるっていわれるけど、どうなるかわからないし、仕事を結婚の犠牲にしたくないし、
結婚は二の次ですよ。う~ん』と、とても一生懸命、結婚と仕事の事を『どう言ったらいいのか』と
おっしゃりながら、考えていらっしゃいました。

『もし結婚するとしたら、一番先にステージでファンのみんなに知らせたい。』というJulieでした。

楽しいステージも
ホワット アイ セイ、ギブ・ピース・ア・チャンス、ウイズアウトユー
そして 祈るで終わりました。

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これは私の書いた感想文です。大学1年生。

 

また、同じ会報で、こんな投稿もありました。

これだけは信じているのです。
Julieが歌手生活を続けている限り、ステージを見守るファンの中に必ず私たちがいるだろうと。

Julieも私たちも今は若いけれど、これが40代、50代になっても、なおお互いに信じあえて
Julieも歌を聴かせ、私たちもそれに応えて声援を送れる様だったらどんなに楽しいことでしょうね。
欲は出せるだけ出して満足しきる事のないように私たちは期待しております。
息の長い威力的な歌手になれる方だと信じて。

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リサイタルなど、東京では大きなステージが続き、みんなおとなしく聴くようになっていたのですが
当時の地方公演ではまだまだ熱狂的な客席があったのです。
ジャズ喫茶がなくなり、大人の階段を上っていくJulieとともにファンも成長していった。

大衆からみれば、それは無責任に『沢田研二は成長した』『ファンは静かに聴くようになった』位の
ひと言、ふた言で終わるでしょうが、その過程にあった沢山の思い出、喜び、苦しみ、悲しみ、感激が
細かく刻まれているのです。
大衆の批判を受けながら、なおも熱気にあふれ、Julieを思う心はかえずに音楽に酔う少女たちの素直さは
Julieにぶつけられたのです。
ファンの生活のすべてはJulieであり、又、Julieの生活の中までファンが入り込む事によって、一時はノイローゼ気味の
Julieはとげとげしく、ワンステージの始めから終わりまでお説教で終わった事さえあったのに、今』とJulieのほうから
煽りたてるくらい客席、いえファンは冷え切っているのです。

昔とくらべて、どちらがいいとはひと言で言いきれないと思うのです。
批判、事故などいやな事もあったけれど、あの熱意、そして多くの人間が一つに溶け合う暖かさと
団結した心は、今、取り戻すことのできない貴重な地盤作りだったと思うのです。

上記の言葉を、今改めて読んでみると、今、現在の私のココロにはとても響きます。

40代、50代を過ぎ、今も客席で声援を送る事の喜びを実感しています。
まさか、70歳のJulieを見る事になるなんて思いもよらなかったです。

素敵なJulieとファンの関係に、乾杯!

1月24日、31日、2月7日の三日間を通してニッポン放送のオールナイトニッポン
『ザ・タイガーススペシャル』が放送されました。
真正面から取り組んでくださった亀淵さんに心から感謝したい気持ちです。

と綴られていました。

昭和48年2月10日発行 JFC

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