ル テアトル銀座
三階へ、エレベーターであがっていく。
ロビーに俳優の杉浦直樹さんのお顔が見える。
15日には、藤山直美さんが客席に。
大正時代の物語ゆえ、少し暗い舞台だというのが
最初の印象。
小松政男さんが、昔懐かしいギャグで笑わせてくれる。
知っている人は、結構年齢が上かも。
ピンクのスーツがお似合いだった。
目を惹いたのは、田中隆三さん。
これまでにも、ＴＶなどで活躍されていたとのことだが、
私の記憶には、なかった。役どころとしては、物語の背景を語る人物。
声がよく通っていたと思った。
着流し姿のＪｕｌｉｅ
いつもと変わらず、声量のある歌声。
久し振りに見た人や、初めて見た人は、必ず言う。
「Ｊｕｌｉｅって歌がうまいのね」
当たり前なんだけど、一層その思いを強くする。
途中のショータイムは、なかなか面白い?
音楽劇たるゆえんである。
リルとのシーンがクライマックスシーンとなるのだけど、
Ｊｕｌｉｅこと剃刀・譲次は涙を流して熱演する。
涙が一滴、舞台に落ちるのを私は、はっきりと見た。
右手人差し指に指サックをつけているのを見た。
剃刀で切ったのかしら。
1枚が８枚になるという腕前。
凄いシーンだった?!
初日は、おりしも、Ｗ杯の初勝利の日。
最後にＪｕｌｉｅが中田選手のヘッディングシーンを何度もまねする。
おしまいには、日本代表のシャツを首から被って、ヘッディングを
何度も繰り返す。
いや〜、一番受けた。
３回見たが、毎回違っていた。
初日からの３日だから、千秋楽に近づくにしたがって
テンションも盛り上がっていくことだろう。
緒方さんの老人ぶりも可笑しかった。
優しさがにじみ出ているように感じた。
立ち回りのあとは、息遣いが激しくなっていた。
よい運動になったに違いない。
ともかく一度見て欲しい。
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