忘却の天才
             IN  FUKUOKA
                              2002.11.1
新幹線に乗ってしまえば、もうコンサートの終わりが近づいてくるのです。
それでも、乗らないとJulieには会えない。まさに、終わりのはじまりなのです。
そんな思いで降り立った博多駅。
コンサートにはまだ時間が早いし、と天神をウロウロ。
でも気はそぞろ。

1時間も早いけど、と思いながら結局、足は市民会館へ。
全くはじめての場所だったけど、Julieの匂いがして、迷わず到着。思ったより近い感じ。

Julie登場、その瞬間から会場に暖かな拍手と手拍子が・・・。その途端、Julieの醸し出す雰囲気が
違ってきました。客席に乗せられた、そう思えました。
最初からがんがん飛ばすJulie。
圧巻は、『あなたへの愛』
感情たっぷりに、心を込めて歌うJulieに思わずうっとり。迫力がありました。
3曲目で、こんなに熱唱してていいの?そんな気がしました。
まだあと、長いのに。

『Espresso Cappuccino』これは、聴くほどに良いと思いました。
『糸車のレチタティーボ』では、『生かし、生かし、生かし』を
『許し、許し、許し』と歌ってしまい、あれ、どうするんだろ〜と思ったら、
次も『許し、許し、許し』と。
そんなに許したいことがあったの?なんてね。

歌詞が出てこなかったりしましたけれど、そんなことに構っていられないほど
Julieが嬉しそうに見えたのは、私だけでしょうか?
10列目〜?と思わなくもなかったけど、傾斜のついた客席で立つと視線が同じ位置になって
きゃ〜〜〜と内心、思っていました。

場内が最高潮に達したのは、『危険なふたり』
ヒット曲というのは、それだけで価値があるのかしら。『ス・ト・リ・ッ・パ・ー』はいつ聴いても
カッコいいんだわ〜。でも、もう終わりじゃない。アンコーコール4曲だけ?
「まだ、足らんか?」「足らん〜〜〜」と叫びたい気持ち!
夢のような2時間はあっと言う間に、心地よい
疲れだけを残して過ぎてしまいました。
あんなに走り回って、歌って、Julie本当に、ありがとう。
いつものことながら、Julieのタフさ加減に感動してしまいました。
コンサートが終わって、抜けがらが、現実の世界に引き戻される新幹線に乗ったのは、
それから40分後のことでした。