豊中で、男性から『座れ〜』と言われたことから、私自身色々と考えてしまうことがありました。立ってコンサートを楽しむということについて。
何時の頃からか、登場すると同時に立ってJulieを迎えるという風になってきました。いまどきのロックアーチストのコンサートがそうであるように。
それが私にとっても心地良いものだったので、登場すると同時に立っていました。前半分だったり、前の方の席の人は立つという習慣になってしまったけれど、始めて見る人もいてあっけに取られることもあり得るわけです。
ただ、これまでは座って見る人のことを考えてみたこともなかったのですが。
座って見ている人の理由は、身体的なことがあるかもしれないと思いました。立ちたいけど立てない、ということです。ご高齢だったり、体のどこかだ痛かったり。
そうなると、立って聴く人が邪魔になって前が見えないわけで、座って欲しいと思うのは無理ないことです。前に座っている人達だけがファンで、後ろの人はファンじゃない、ということもありえないのです。たまたま買ったチケットが後ろだった、と。つまり、見た位置で周りの環境が全く違うということです。自分の座っている席より後ろや、隣がみんな座っていたら、『座ってよ』と言われるかしら、と気が気ではないわけです。気もそぞろ、ということにもなりかねません。
ある方のご意見です。
『勇気を出して立つ。でもやはりまわりに気を使い立ったり座ったりして小さく楽しむしかないんですよね。でも前の人は思いっきり楽しめるわけで。
６列だけど後ろから引っ張られて、後半しか立てなかったりすることもあります。また６列中央で見た人の感想は楽しかったね。11列通路で見た人の感想は久々にはしゃいだと、その人はここずっと立てない位置にいたから、立つことが楽しかったと。１４列センターからの感想は視界がさえぎられて左は全然見えずセンターも隙間から少しで見た気がしなくて。ある方の席は右が澤會のチケットで左が地元で後ろも地元で判断しながら見るしかない席です。尚且つ左には老夫婦です。最初から立てるわけもなく座っていました。ところが私の右側集団は心おきなく立って楽しんでるわけです。
曲によって立ったり座ったりして、座ってる人にこんなふうに楽しむのよと示しながら、それから何の気もしないで立ってる人にも、後ろを気にしたらとわからせようとも思うのです。
そんなふうに細かな気をつかえばうしろから座れといわれないですむでしょう。
さて鼓動が終わり次からさあ立つわ！と。１８列で最後の２曲だけ立ったのでした。』
会場の状態や席の場所によって同じコンサートなのにこんなにも違うのか、と思いました。
土居町は、最後は昔のコンサートのようにみんながステージめがけて走ってきたそうですしね。みんなが良かったト思うステージは違うということですね。
別の方からのご意見では
『オープニングの睡蓮は、７〜8列目の方達だけスタンディング、座ってリズムをとるもどかしさをはじめて体験しました。前の方に座った人はわからないでしょうね。２曲目(シーサイド〜)では自然にスタンデングしていたけれど２８列という後部のため立っていたのは私達だけでした。最後までかたくなな２/３のお客様、不完全燃焼でした。』
こんな風な意見を聞いたのは、始めてでした。私自身立っているから後ろの人も見えないのならば立てばいいのに、と自分勝手に思っていました。でも、そういうわけにはいかない状況があるのだと思い至りました。実際に自分がそういう立場にいたら、どうしていたでしょうか。立てない苦しさ、悲しさを嘆いていたでしょう。最後はみんな立ってしまうという現実があるのですけど、そこに至るまでの道のりが大変だということですね。
チケット争奪戦は、いつも、どのステージでもあるわけで、一喜一憂します。
ただ、どこの席でも十分に楽しませてくれるコンサートをJulieが心がけていてくれるから、これからは、もっと私らしく楽しみたいと思っています。
私自身が楽しい、と思えば、どんな逆境にあっても、感動が伝わるはずです。
この文章を読んで、若い男性ファンからメールをいただきました。
少しだけ書いておきます。
『一般人とジュリーマニアとの間のジュリーに対する数々のギャップが付きまとっていると思われます。
つまり・・・ジュリーのライヴに出かける際に「これからロックコンサートに行くんだ」と認識する人とそうでない人のギャップ。ジュリーライヴの常連（いわゆるジュリーマニア）は勿論前者でしょうけれど、そうでない人は「今や５０代のジュリーだもの、しっとりとしたバラードをたくさん歌い上げてくれるに違いない」というのが一般的な認識だと思われます。他のジュリー世代のミュージシャンのコンサートを見ればわかることです。 ジュリーのコンサートをロックコンサートだと思わないで足を運んだ人はコンサートを座ってみるものだと思っているんじゃないでしょうか？ 実際、コンサートで座っている人には「立てない人」もいるのでしょうが「立たない人」の方が多いんじゃないかと思われます。ついでに言わせていただくと、一応立ってはいるのだが腕を組んだままじっと見つめているオヤジ客もどうかと思いますね。座ったまんま、前の立ってる客に「座れ！」と叫ぶオヤジよりは全然マシですが。』
色々なご感想をお待ちしています。