天草四郎様

                 1978.6月号 YOUNGより

                     2004.8.6

 

   ある時、メールをいただいてお返事をした後になって、
  『1978年6月のYOUNGに投稿されていましたか?』  
  というメールをいただきました。

 

  え?

 

  一瞬、何のことだろうと思いました。
  そう、渡辺プロダクションタレント友の会の発行するYOUNGに私が投稿していたのです。
  そんなことを、すっかり忘れていた私は、コピーを送ってもらい確認しました。
  

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  天草四郎様

    セリフがあるでもなく、定説がある様なない様なストーリーなのに、もう
   感激してしまいました。
     これは沢田研二リサイタル。むち打たれ、うちのめされる四郎。四郎が布教していく
   さま。Julieではなく天草四郎なのです。愛を信じて戦いを続ける四郎たち。
   結局はとらわれ、信徒たちがひとりずつ踏絵を踏まされていくシーンはまさに人間の弱さ 
   があらわれていました。人々の罪を四郎ひとりが背負っていく。四郎が踏絵に口づけする
   シーンはもう圧巻でした。ものすごい迫力を感じ、十字架にはりつけられるシーンでは
   もう涙なくしては見られないほどでした。完全にJulieの演じる天草四郎に引き込まれて
   しまいました。天使となって白い布におおわれたクレーンに乗って舞台の上を舞う四郎の
   きれいだったこと。

    歌だけで演じたわけですが、Julieのあの演技力は大変なものだと思います。
   ハムレットはジョニー・アリディのコピーで”ああ、きれいだな”って感じでしたが、今回は
   まったくのオリジナルで曲も素敵だったし、スケールも大きく、こんなミュージカルなら、
   かなりこなせる様に思いました。

    帝劇リサイタル、Julieも涙していましたが、私も久しぶりに心から泣けるステージでした。
   心からの拍手を送りたいと思います。

    夏に向かって、Julieダッシュ!

 

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