曲名はカタカナで表示してあり、原曲のタイトルとは違うこともありますが、 笑って許してね。

NO. 3 昭和47年4月20日 発行

★TV　”頭の体操”の録画を拝見して 　３月２７日、フード付きの皮のコートに身を包んだJulieが、女の子達に囲まれて玄関から入って きました。ラセン階段の下に『沢田研二様　○○様　A化粧室へ』の張り紙をチラリと見て、階段を のぼって行くJulieの後からファン達の行列が階段をのぼりきったところからずっと下のロビーの 出入り口までゾロゾロと続いています。と、どうしたことか、又Julieが階段をおりてきました。 ｢A化粧室はどこですか｣と受け付けで聞いているJulie。 A化粧室に向かうJulieの後を又女の子達が ゾロゾロついて行きます。 Cスタジオへ入ると、すでに団体さんらしき人達が座っていました。 ２本撮りで、Julieは２本目に 登場。今日の入りはいつもの３倍くらいとかで補助椅子が三列も並び、Julieファンでギッシリ。 Julieがスタジオに姿を見せるだけで、場内はどよめきが起こります。ズラリと並んだタレント さん達の中で、強いライトに写しだされるJulieは色白でひとくわ目立ちます。初出演で打ち合わせ はあったと思いますが、(大橋)巨泉さんの説明を真剣な表情で聞いているJUぃえは頬づえをついたり 両手で顔を覆ったり髪を上にかきあげたり、顔をこすってみたり全く落ち着かない様子。 紙に字を書く○○テストの時は、他の人が書き終わっているのに、まだ書いていません。 ｢麦｣という字を書いてブラブラ下げた時はホッとしました。 (この場面はTVでは、カットされていました） ｢…僕のはね〜｣なんて言うと巨泉さんがすかさず｢僕のはね〜、なんてJulieのイメージにピッタリだ｣ なんて言います。本番の間に色々出演者のおしゃべりが入るのです。円鏡さんが｢きょうの前半は Julieが一番だ｣というとファンがワァ〜と拍手。巨泉さんが、｢又、又受けようと思って｣Julieも大笑い です。　和田アキ子も｢Julieの後やりにくいわ。Julieキャー、和田アキ子シ〜ンだもの｣みんなで Julieをたてています。ラストゲ‐ムの替え歌も、他人が歌うといやらしくなるのでしょうが、 流石、Julie下品にならず凄く可愛いのです。 ビッツラプレゼントが運ばれてくると、 ｢あ、知ってるこの中に何か入っているんだ｣なんて言うものですから、 又々、大笑い。楽しい半日でした。 ３月３１日京都会館　４月１日福井文化会館　コンサート 関西支部沢田研二ファンクラブ発会式　４月２日　東大阪市民会館；とてもリラックスしていたJulie。 友の会の湯浅さんの司会ではじまりました。NHK出演の事とか、｢♪許されない愛♪ のヒットに」ついて、とても気を良くしていて｢いつまでも若々しいから需要が 多いんです。需要と供給の関係で…ね。月曜日はベストテン、火曜日はファンファーレ、水曜日は ベスト３０…、毎日出るもんね。曲がヒットせえへん時は、バックに井上グループ頼めへんし、やっぱり 井上グループと一緒の時が抜群やし、ヒットしたら大きな顔してバックのこと言えるやろ…｣ Julieはとても正直です。 質問コーナーより；Q　ピーが慶応に入った事をどう思いますか？ J;やったなという感じ。ええ事やん。どう言っていいかわからへん。入ったら いいけど、出られへんようになったらあかんな。ギリギリの点数やったら後で苦しいから。難しいね。 それについてはあまり語りたくありません。 Q;なんで小指に指輪をはめるんですか？ マイクの邪魔にならんように。右手につけたら恋人はいらんという事や から左手にはめてるんや。もてへんようになったら困るから…。 Q;相談できる人はいますか？ J;相談せーへんたちやから。結論出してから聞くから…。 Q;プレゼント、渡していいですか？ J;僕はそまつにするから…。 Q;間違えたこと、覚えていますか？(大阪フェス ２回目で♪嘆き♪の歌詞を間違えたのです）…この質問の時、うしろで｢アホ｣という声が… J;誰や、今言ったのは！立てこの。（ファン；｢冗談です｣） そういう事、言うもんじゃないよ。冗談のつもりで、なんてこと言うんや。言うた ことは責任とれよ。すまんと一言誤れ。関西の喜劇人はもっと冗談でもうまく言うで。 受けようと思って研ちゃんとか、沢田サンとかいう人、大嫌いや。どういう教育されてるんや親に。 最近の人、もの言うの下手や、そういう事で疲れるんや。堪忍してください、もう。椅子から 立ちあがって怒鳴ったのでした。 Q;芸能界に入って良かったと思いますか？ J;良かったと思う。成功したからね。希望もあるし、キタナイ人間関係 もないし、友達も増えたし。僕の男の一生の仕事にはふさわしい場所だし。かつみとピーの事だけど、 何故黙っていたかって、やましいから黙っていたんやない。一方的にそっちの方を信用してほしくない。 悪者になっている人間（サリー、タロー、Julie）ほど、あともなんや。かつみとは良く会うけど ピーとはけんかになりそうな事ばかり入ってくる…。 その後、三曲歌ってくれました。♪ラブソング♪ ♪ひとりベッドで♪♪君をのせて♪これは Julieのギターの伴奏で合唱しました。司会の湯浅さんが｢それでは…｣と終わりを告げようとしたら、 もう１曲と、自作の曲を歌ってくれました。 ♪今僕は幸せです♪ ★NHK公開番組　“グランドショー” リハーサルから本番まで拝見しました。井上グループのメンバーと一緒に何やらリラックスして話して いました。今まで数回見た、スタジオでのJulieは、誰かと楽し気に話す事もなく、スタジオの隅の方で 疲れた表情で物憂いように一人でポツンとたたずんでいる姿が印象深く残っているのですが、珍しく この日は、渡辺プロの宣伝部の方と笑い乍ら、からみあってまるで坊やの様にふざけていました。 その表情はすごく楽し気でなかなか話し止まらない様子でした。リハーサルが始まるとトップをきって Julieがタイガースメドレーを歌い、それが終わると又、井上さん達の所へ戻って他のタレントさんの 歌などを見ていました。そのうちJulieのまわりに３〜４人の男の人が囲んで、Julieは『女学生の友』 をぱらぱらめくり乍ら、一生懸命読んでいました。たまに笑って近目にしてみたり指差したりして。 読み終わると、まわりの男の人が袋にしまいこんで帰っていきました。きっと雑誌社の人ができたての ほやほやを見せにきていたのでしょう。Julieは決して自分から誰かに話しかけることはしないし、 寄っていくこともないですが、どこからともなく誰かが回りを取り囲む、それも男性が…。 NHK初出演でメインゲストとして迎えられトップをきって タイガースからPYGへ、PYGからソロ歌手沢田研二の大きな成長を見たような気がしました。 ★THE　OTHER　MAGAZINE　4月号・ブロンズ社発行 義理人情の厚く,飾り気がなく全身 これまたすべて神経の様な人。彼のただならぬ風貌や歌、言行には天才につきもののある種の “狂気”さえ感じる時があるのだが…。とにかくものすごくファイトのある人。 J;僕のファンの人達でもタイガースからPYGに移って一人でやる事が多くなって きたら、『歌謡曲を歌わせない会』というのができたらしいの。そして♪君をのせて♪ なんていう既成の作曲家の作った歌謡曲を歌うなと言うんですよ。“PYGにいながらあんたが歌謡曲を 歌うからあんたも悪く言われるし、PYGの人達も悪く言われるし、ファンである私達自身も悪く言われ るから色々と迷惑している”と言われるわけ。 ★ニューＡＣＢ4月5日；エンジと白のストライプの長袖のシャツに ＧパンのJulie。ライトに照らされたJulieは疲労の影が隠せない程、憔悴している様に見うけられました。 各地のリサイタル、そしてNHK,ジャズ喫茶の生ステージと続いているのですから…。 ｢きょうは、NHK帰りとでもいいましょうか、本番ではさすがに上がっちゃいましてね、 歌詞間違えたりしたけど…。好評のようでした…｣とニコニコ。 ｢｢♪許されない愛♪のベスト１０入りも近いと思うし、 今、14位なのよ。始めは40何位それから30何位、そして14位。これはすごいと思った。レコード買って いない人いますか？ちょっと手を上げてみてください。｣　　｢あ〜、こんなにいるんだな〜。こんなに 買ってない人がいて14位なんだから安心した。｣ ファンでない人も買っているということです。 ｢サンデーヒットだけでなく他にもベスト１０に入る可能性があるわけだから、 お姉さんたち（セルスターズの『悪魔がにくい』の手を上げる振りに、ファンは笑いころげます） に負けないで、僕はこれで（♪許されない愛♪の振り） がんばりますよ。ヒットすれば井上さん達のバックで歌いたいと強調する事が出来ると思うし…｣ ｢曲がいい、アレンジがいいって、皆が言うのよ。でも歌がいいなんて言われないんだ〜。でも僕 それでもいいんだぁ〜。｣ ♪ユーガッタムーブ♪では、アンプの 上に置いてあった一輪のバラの花をくわえ、腰をくねらせ、シャツのボタンまではずして悩ましげな ポーズのJulie。途中、アンプが切れました。慌てて修理に来る6人くらいのボーヤ達。大野さんの オルガンがきれいに流れて場をつないでいました。ヒューズが飛んでしまったようです。 2回目の時、突然Julieが客席にいた一人のファンを指して、｢嫌なのがいるわ、 よう抜け抜けとここへ、来られたもんや。お前頭がおかしいんと違うか？昨夜遅くまで追いかけて、 警察沙汰にまでなって、イキがってるとかなんとか僕がいろいろ言われたの、知っているんかー。｣ 一瞬客席はシーンとなりました。それほど、Julieの顔が怖かったです。 ｢ついでだから言っておきますが、追いかけないで欲しい。｣その後のステージは 乗り乗りでした…。