曲名はカタカナで表示してあり、原曲のタイトルとは違うこともありますが、 笑って許してね。

NO. 9 昭和４５年５月１５日発行

★ジャズ喫茶だより　この日からニューアシベのステージは35分5回 ステージが、50分4回になった。 ４月５日 4回目：紫の綿シャツのGパンのJulie登場。シローのビージーズメドレーで始まりました。そして ♪君を許す♪続いて♪サンシャシンフォーユアスマイル♪ この時、Julieはギタリストに。歌のムードに合わせて照明が消されてしまうと左手が見えないらしく 明るい方へ行って、右手と左手を見比べているJulie。やっとわかると、ほっとした様に弾きはじめるのです。 タローの♪オクトパセスガーデン♪全員の ♪涙のくちづけ♪ピーの♪ヘンリー八世君♪ 今度はJulieはドラマーに変身。続いて質問コーナー。 演奏再開。♪怒りの鐘をならせ♪続いて♪朝日のあたる家♪ ♪コットンフィールズ♪これは、Julie達がやろうと決めて一日で覚えた曲です。 ♪トラベリンバンド♪ラストは♪ホエン♪。 音楽を聴きに来るファンや、男性ファンが増えてきました。 ４月１２日　4回目：オープニングは♪花咲く星♪。 ♪ホンキートンクウィメン♪、タローの♪ビーバッパルバー♪ サリー＆シローの♪どうにかなるさ♪シローの♪白い街♪ 質問コーナーの後、演奏再開。♪ヘンリ八世君♪途中、♪ジャスティン♪ ♪ハンキパンキー♪を短くカットし、メドレー形式でファンにサービス。 その後、Julieがドラムの位置からセンターマイクへ移動したところで、2階席の一人のファンが 叫んでいました。質問コーナーで、好きなタイプの女の子は、と聞いていたのが、くだらない、と。 くだらない質問をするより演奏を聞いていたほうが、いい、というものでした。 『いつも同じ質問では、お互いの進歩がない、ということでしょ？でも僕達は、質問コーナーに おいては、お互いの進歩を目的にしているのではないんです。そんな堅苦しくこれからについて 語りましょうというのではなく、ファンの方達が僕達に何か聞きたいことがあったら聞いて、それに 対して僕等が答えるといったごく気軽な気持ちで…。別にそんな質問が下らないとは僕は思わない。 彼女は彼女で聞きたかったんだから、それに対して僕は答える。答えたからといって損するとか いうものでもないし…。』 タロー『ファンの中には小学生、中学生、高校生と色々な年齢の 人がいるんだから…。別にジャズ喫茶だから演奏ばかりやるという事もないんだし話ばかりという事も ないんだし、ステージの進行についてはあなたが決めつける権利はありません。一つの意見としては 受けますけど…』発言したファンは、なかなか納得できなくて、Julieは手紙に書いてくれるとか、 何らかの方法で、またの機会に、ということで一応切り上げました。 ♪朝日のあたる家♪♪監獄ロック♪ 4月25日　１回目：予定より３０分遅れてメンバー登場。めずらしくすいている客席。 ♪ホンキートンクィメン♪ 黒のシャツにGパン、十字架。♪ビーバッパルバー♪のとき、Julie、 タロー、サリーが舞台狭しと飛びあがった時には大歓声があがりました。 ♪監獄ロック♪ラストナンバーは、長い間、暖めていたというアダモの ♪ヘイジュテーム♪これは最高でした。 ４月１６日神戸国際会館：♪ホンキートンクィメン♪♪スージーQ♪ ♪アイプットスペルオンユー♪♪ビーバッパルバー♪ ♪ヘンリ八世君♪♪ジャスティーン♪ ♪権兵衛さん♪♪コットンフィールズ♪ ♪監獄ロック♪♪トラベリンバンド♪ シローのおしゃべりの後、♪淋しい雨♪♪スマイルフォーミー♪ ♪君を許す♪♪白い街♪ ♪サンシャインフォーユアースマイル♪ ♪どうにかなるさ♪♪都会♪ ♪怒りの鐘を鳴らせ♪♪ラブラブラブ♪ ★メモ ８号で★前売り風景として 載せたことに対するJulieからの返事です。3/21メイツ1回目で、ファンに呼びかけたのです。 『前売り、手に入れるの大変なんですってね。ある人から聞いたところに よれば、グループを組んで何日も徹夜するんだって？あなた（3列目の子を指して）なんか、この前も 前の方にいたじゃない。まあ僕達の為にそれだけやってくださるんだからいけないなんて言えないけど、 なるべく押さえてね。地方から来てそんなに徹夜なんかできない人もいるだろうし、朝出て来るのに 時間かかる人もいるでしょう。やっとメイツに着いたら、徹夜組がずら〜。恐れをなして帰ったりして…。 何かグループに入っていないと良い席、取れないとか。いろいろあるらしいね。そこは臨機応変に お願いします。』 このJulieの言葉に、例のグループはその日、会議を開いて討論したという話です。 (JFCの)会員にとって何とも嬉しい話だと思いませんか？少なくとも私達を信用して下さっている Julieにむしろお礼を言いたくなるようなひとこまでした。 ★第41回　ウエスタンカーニバル オープニングはJulie一人。場内の灯りが消えステージの中央にスライドが浮かびあがる。 始めに『用意』の二文字、そして『１０』『９』『８』と数が消えて…。腰のあたりまでのびた草の 中をブルージーンにピンクの綿シャツ、サングラス姿のJulieが写し出される。写真の姿と同じ スタイルで、Julie登場。無造作に持ったマイクに、Julieが歌いかける。 ♪恋は鳩のように♪スライドの中のJulieは歩く。まぶしい太陽をさえぎる 様にぎゅっと目を閉じて空を見上げる。両手を軽くズボンのポケットにつっこんでやんちゃな少年の 様な仕草で歩くJulie。びっしりと敷き詰められたようなれんげ草に身を横たえる。花びらを 花占いでもする様に無心に風に散らせる。画面一杯にJulieのうつむいた横顔のアップ。 ステージのJulieが歌い終わり、明るくなったステージにJulieの笑顔。ロックパイロットの紹介。 その後、ワイルドワンズ、テンプターズ、カップス、フラワートラベリングバンド、フォーリーブス。 ほの暗い場内に歓声、悲鳴がすさまじい。純白のユニフォームの彼等は、オープニングのJulie とはガラリと変わった貴公子然としたJulieです。♪都会♪、シローの ♪ラ・レーニャ♪、♪監獄ロック♪、 ♪トラベリングバンド♪、これは、Julieがよく『恥も外聞もなく…』という言葉を 使いますが、まさにその通り。すさまじい迫力です。激しいけれど、華麗でちょっぴりセクシーなのです。 ♪怒りの鐘を鳴らせ♪、真紅の照明の中に純白のスーツの彼等が 染め上げたように美しい。 ザ・スパイダースがトリで、フィナーレはかまやつさんとサリーの ♪どうにかなるさ♪、♪ブーンブーン♪。 いつもながら、Julieはウエスタンカーニバルの主人公でした。 ★感想；今回のステージを観て感じたことは、 今回のステージの中心が完全にJulie一人になったことです。これまでは、ショーケンという良き ライバルと２人でしたが、完全に水をあけてしまった感があります。人気のバロメーターである 垂れ幕の３分の２以上がタイガース。 ただ、選曲を誤ったね、という男性の声が…。 同じ傾向のロックが続き、何かアッというまに終わってしまいどこかひとつ、盛りあがりがあったら 良かったと感じました。 ♪怒りの鐘を鳴らせ♪が、２番からという短さが惜しまれました。 オープニングは、Julieファンにとって何よりのプレゼントでした。 お祝いの花輪の中に『沢田研二様へ、TBS虹のお祭り広場』というのがひときわ目をひきました。 ★スクラップより サンケイスポーツ；グループサウンズオンパレードの『ウエスタンカーニバル』のステージ。 土曜日の午後というので、かばんを持った学校帰りの女子高校生、そしてミニ、パンタロンと若い 女性の氾濫。いっこうに衰えを見せぬGS熱で立ち見席もぎっしりの超満員だ。奇声あり、 手拍子ありと相変わらずの騒々しい会場だが、ファンの反応は以前のようにステージの歌を無視して キャーキャーワーワーの騒ぎはなくなり、結構じっくり聞こうという姿勢が目立つ。 　出演者のトップはタイガースのJulieこと沢田研二のひとり舞台。 ステージ後方のスクリーンに沢田の顔がアップで大きく写し出され、その前でブルージーン姿の 彼が♪イージーライダー♪のテーマを歌い始めるという、かなりこった オープニング。続いてザ・ワイルドワンズ、ザ・テンプターズ、フォーリーブスなどTVでおなじみの 人気グループが歌あり踊りありの激しいステージを披露する。そしていよいよ、ファンがまちかねる ザ・タイガースの登場。再びマイクの前に立ったJulieめがけて、カメラを手にした女の子が なだれ込む相変わらずの♪《Julie熱》だ。