曲名はカタカナで表示してあり、原曲のタイトルとは違うこともありますが、
笑って許してね。
池袋ACB で感じた事… スケジュールを見ると、沢田研二個人としての仕事が大半を占めています。
先日のロンドン一人旅、１２月のワンマンショー…。合歓の里でのポピュラーフェスティバルで、
Julieとしては、初の一人立ちの大ステージ。ラジオを通して聞こえてくる歌声には満足をしました。
会員名簿
昭和４６年１０月発行
再発足によせて
よりよい会にするために今までのJFCを解散して新たに会を発足させました。
９月２６日、PYGは初めての池袋ACBのステージに立ちました。雨雲がうっとうしくたちこめて、
雨が横なぐりに降る池袋。言うまでもなく、場内は異常な混雑ぶり。係員もいつにない人数を
制きれず右往左往するばかり。満員電車よりはるかにひどい扱いをうけて、半ば倒れるように
して入った場内でした。
この日、1回目と3回目を拝見しました。が、気持ちのすっきりしないステージでした。
理由は、Julieの態度が実にダラケていたのも、そのひとつだと思います。
メンバーと顔を見合わせて当人同志だけがわかるジョークを飛ばして忍び笑いをしてみたり、
曲の紹介もどうでもいいようなやり方。更に驚いた事に3回目に、
｢ご飯を食べたばかりで何もする気になれない。曲もまだ決めていないので、
リクエストなんかとりましょうか」とファンに呼びかけたのです。
Julieはプロでしょう。PYGもプロの筈です。プロの言う言葉でしょうか。恩にきせる言い方を
しようとは思えません。しかし、私達も雨の中を立ちつくしてやっと入ったステージなのです。
プロならプロらしく自分達の感情をもっと押さえて気持ちのよいステージを見せて頂けないものでしょうか。
誰だってご飯を食べたすぐ後に歌う事や軽くない楽器をもつのはいやでしょう。けれどもその時に
感じたメンバーの態度が余りにも思いあがっている気がしてなりませんでした。ジャズ喫茶なんて
ばかばかしいとお考えなのでしょうか。ロックファスティバルやロックの集会で思いきり自分達の
音楽をぶっつける方がPYGにとって有意義な世界なのでしょうか。
私はJulieにいつもニコニコ笑って司会をして欲しいとか
そんな気持ちでいるのではありません。唯、けじめのあるステージをつとめて頂きたいのです。
けじめのなさやだらしなさが、ある面ではかっこよさに見られがちなのは、なにもロックの世界
だけではありませんが、この頃のJulieに、そんな面だけを感じることが多くなりました。
以前なら常にけじめのある常識的なJulieだったはずです。ダラダラしたJulieを見たくないのは当然
だと思います。
この日に、偶然又は始めて聴きに入った人達に今日のPYGはどう映ったかと、思うと
…。現にあまりのステージに男性３人が途中で出て行きました。その後ろ姿に声をかけて、｢いつもは、
こんなステージじゃ、ないんです。」と言いたかった。でも…。要はメンバーの心の持ち方だと
思います。
もっとも、今のPYGなら｢自分達の音楽が気にいらないならば、聴かなくてもいい。｣と言うかもしてませんね。
ロックの世界に自ら飛び込んだJulieを私も心から祝福したつもりでしたがなんだかすっきりしないものを
感じ始めました。ミュージシャンとして数多くの魅力を持ちすぎている人だから、なおくやしいのです。
わがままなのでしょうけれど、いつどんな場合でも誇れるJulieでいて頂きたいのです。
このままでは、余りにも惜しいのです。別の面のJulieに、今の数倍の魅力が埋もれてしまっている
気がして… （Y・O）